『アル どこにいるの?』 バイロン・バートン
明るく鮮やかな色使い
シンプルな線
少ないセリフで想像力が広がる
この本は、まだ娘が言葉も話せない頃、彼女のお気に入りの一冊でした。
毎晩どの本を読みたいか尋ねると、何日も何日もこの絵本ばかり選ぶ日続いたこともあります。
当時は一体この絵本のどこに惹かれたんだろう?と不思議に思っていましたが、
改めて読み返すと、その理由がわかったような気がします。
話はとても単純。ぶち犬のアルと飼い主の男の子が街ではぐれてしまい、次の日に再会するお話。
男の子がどれほどアルを大好きなのか、はぐれてしまったアルがどんな様子なのか、セリフは少ないけれど、絵を通じて、子ども自身で想像を膨らますことができます。
アルが行方不明になってしまって元気のない男の子の様子、ゴミ箱の陰で一晩過ごす不安そうなアルの表情、必死でアルを探す男の子、猫を追っかけて楽しそうにしているアル。寂しさ、再会した時の喜びが表情豊かに描かれています。
鮮やかな明るい原色使いの絵は、まだ色をはっきりと識別できない赤ちゃんを楽しい気持ちにさせてくれそうです。
作者は、バイロン・バートン。『ひこうき』『とらっく』『でんしゃ』など乗り物の絵本も書いています。イラストレーターからキャリアをスタートして、CBSでアニメの仕事をしていたこともあるそうです。
話も絵もとてもシンプル。
だからこそ子どものお気に入りになるのかもしれません。
♪ 今日紹介した絵本 アルどこにいるの?
♪ バイロン・バートンの絵本
- 作者: バイロンバートン,Byron Barton,こじままもる
- 出版社/メーカー: 金の星社
- 発売日: 1992/06
- メディア: 単行本
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