komozaruの絵本

子どもの本棚にある本と小学校で読み聞かせをするために選んだ本を紹介します

「いつも ちこくの おとこのこージョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー」

いつもちこくのおとこのこ―ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー (あかねせかいの本)

いつもちこくのおとこのこ―ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー (あかねせかいの本)

「いつも ちこくの おとこのこージョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー
ジョン・バーニンガム さく
たにかわしゅんたろう やく
あかね書房(あかねせかいの本17)、1988年9月
32ページ
読み聞かせにかかる時間 5〜6分

小2の読み聞かせ用に選びました。

ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー
なんて長い名前の男の子なんでしょうね(笑)。呪文みたいです。

ジョンはいつも学校に遅刻しちゃいます。それは途中でとんでもない目に会ってしまうからです。でも先生には信じてもらえません…。

それにしても、先生の罰は厳しすぎます。300回とか500回とは。
最後は「あら!そうなるの!」という展開でした。

表紙と裏表紙の裏には(たぶん)ジョンの字で「I must not tell lies about crocodiles and I must not lose my gloves」(もう わにの うそは つきません、てぶくろも なくしません。)という文がページいっぱいに書いてあります。先生に罰として書かされた文の一部なんでしょうね。可哀想なジョン!

「さるかに」

さるかに (松谷みよ子むかしむかし)

さるかに (松谷みよ子むかしむかし)

「さるかに」
松谷みよ子長谷川義史
童心社、2008年2月
32ページ
読み聞かせにかかる時間 6〜7分

小2の読み聞かせ用に選びました。
このお話を読んだのは、もうウン十年も前。
牛のフンなんてでてきたかな?!

「王さまと九人のきょうだい」

王さまと九人のきょうだい―中国の民話 (大型絵本 (7))

王さまと九人のきょうだい―中国の民話 (大型絵本 (7))

「王さまと九人のきょうだい」
君島久子訳
赤羽末吉絵
岩波書店、1969年11月
40ページ
読み聞かせにかかる時間 13〜14分
おもしろ度 ★★★★☆

小4の読み聞かせ用に借りてみました。
15分間の読み聞かせにはちょっと長いかも。でも、子どもの前で読んでみたいと思わせる絵本です。

九人の兄弟の名前が力を合わせて、悪い王さまをやっつける話です。
兄弟の名前が面白いです。「ちからもち」とか「ぶってくれ」とか「きってくれ」とか、最初読んだ時は「??」が頭に広がりました。

このちょっと変わった名前、中国語では一体どうなっているんだろうと思い、調べてみました。
ぶってくれが「打不死」(叩いても死なない)、きってくれは「砌不死」(切っても死なない)、水くぐり「淹不死」(溺れても死なない)、くいしんぼうは「吃不飽」(食べてもお腹がいっぱいにならない)、腹いっぱいは「餓不死」(お腹が空いても死なない)、さむがりやが「焼不死」(焼けても死なない)、暑がりやが「冷不死」(寒くても死なない)。訳者、さすがです。すごいです。

「ストライプ たいへん!しまもうようになっちゃった」

ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった

ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった

「ストライプ たいへん!しまもうになっちゃった」
デヴィッド・シャノン文と絵
清水奈緒子訳
セーラー出版、1997年7月
31ページ
読み聞かせにかかる時間 13分〜14分
娘(小4)の感想 おもしろい度★★★★☆

小4の読み聞かせ用に選びました。
読み聞かせの時間が15分間なので、これを読むと1冊で終わっちゃいます。1冊は寂しいかなぁ…。でも読みたいなぁ…。

カミラは本当はリマ豆(リマ豆ってなんだろう??)が大好きなのに、友達に笑われるのが嫌で絶対に食べません。カミラは、みんなと同じでいたいと思っています。そしていつもほかの人の目ばかり気にしています。
新学期、カミラは学校に着ていく服を選んで鏡を見てみると、体が色とりどりのしまもようになっていました…。

娘は小学4年生。ぜひこの本を読みきかせて読んで!と言われました。娘には、主人公のカミラの気持ちもわかるし、でも自分の好きなことを好きっていうことが大事なこともわかる…、そんな感じなのかもしれません。あるいは、カミラがいろんな形になっていっちゃうところも面白いのかもしれません。

王さまと九人のきょうだい」も気になります。どっちを読もうかなぁ…。

(読んだ感想 2016.5.13)
やっぱりちょっと長かったかもしれません。
途中で横を向いたり、下を向いたりしている子がいました…。
内容的に、小学4年生には少し早かったのかなぁ…。

「ほんとうのことを いってもいいの?」

ほんとうのことをいってもいいの?

ほんとうのことをいってもいいの?

「ほんとうのことを いってもいいの?」
パトリシア・C・マキサック文
ジゼル・ポター絵
ふくもと ゆきこ訳
BL出版、2002年4月
32ページ
読み聞かせにかかる時間 約13分
考えさせる度 ★★★★☆
娘(小4)のおもしろい度 ★★★★☆

4年生に読み聞かせようと図書館から借りてきました。
15分間しかない読み聞かせの時間には、少し長いかもしれません。でも、正直に本当のことをいうとはどういうことか、相手の気持ちを思いやるとはどういうことか、考えさせてくれる絵本です。道徳の教科書に載っていそうな話のように感じました。

主人公のリビーは小学生中高学年くらいの女の子です。
お母さんに初めてのうそをついたとき、苦しくなり、涙もでてきました。これからは ほんとうのこと だけを言おうと誓います。
でも、次の日学校でお友達に ほんとうのこと 言えば言うほど、リビーは嫌われてしまいました…。

子どもだけじゃなく、大人になっても、人に何かを伝えることはなかなか難しいです。伝えるタイミングや言葉遣い、その人にあった伝え方、いろいろ考えながら言わなくちゃならないことが多いです。

リビーのお母さんが言っていたように「おもいやりをもって ほんとうのことを つたえる」っていうことは大切なことだけど、それもまた大変だよなぁ、と思ったりもします。

「おにぎりにんじゃ」

おにぎりにんじゃ (講談社の創作絵本)

おにぎりにんじゃ (講談社の創作絵本)

「おにぎりにんじゃ」
北村裕花
講談社の創作絵本
P32
読み聞かせにかかる時間 3分20秒
わくわく度 ★★★☆☆
娘(小4)の感想 普通

小学2年生用の読み聞かせに図書館で借りてきました。
おにぎりにんじゃが、いろんな忍術を使って、盗まれた巻物を どんぶりじろ から取り戻すお話です。
三角おにぎりがのりのころもを身にまとっています。かわいいです。

読み聞かせの時間の一番最初に読んで勢いをつけたいなぁと思って選んだのですが、2年生で盛り上がるかどうか微妙かもしれません…。
もう少し小さい子なら喜びそうです。
おにぎりにんじゃが繰り出す、ちょっと変な忍術を面白がってくれるといいのですが…。個人的には うめぼししゅりけん が気に入りました。

「ルラルさんのにわ」

ルラルさんのにわ (いとうひろしの本)

ルラルさんのにわ (いとうひろしの本)

「ルラルさんのにわ」
いとうひろし さく
ポプラ社(いとう ひろしの本4)
読み聞かせ時間 約2分
ほっこり度★★★★☆

ルラルさんはまいにち庭の手入れをします。
その庭はルラルさんの自慢の大切な庭です。
だれかが庭に入ったら、得意のパチンコで退治します。
ある朝、その庭に大きな「丸太」が転がっていました。
その丸太は…。

ルラルさんとその丸太(なんの動物でしょうか??)が庭の芝生の上に寝っ転がって、お腹のチクチク具合を楽しんでいる姿が微笑ましいです。
最後にルラルさんの庭は、それはそれは楽しいことになります。
お楽しみに!