読み聞かせ(三年生)
今日紹介する本
スーホーの白い馬(大塚勇三再話 赤羽末吉画 福音館書店)
あな
男の子があなをほって、それを再び埋める、というだけのお話です。
スリルも冒険もなんにもありませんが、ちょっと哲学的な感じがする内容です。
日曜日になにもすることのなかったひろし君は、あなをほり始めます。
ほっている最中にお母さん、妹、お父さんやお友達が声をかけます。
ひろし君は深くほることだけを考えてあなをほり続けます。
そしてあなの中に座り込んでこう思います。
「これは ぼくの あなだ」
あなの中で座っていると、またお母さんたちが声をかけて通り過ぎていきます。
ひろし君はあなから出て、あなをのぞきこみます。あなは深くて暗かった。
ひろし君はそのあなをみてまた思います。
「これは ぼくの あなだ」
そしてあなを埋めはじめます。
ほんとうに何も事件がおこらないお話です。
3年生くらいになると、こういうわけのわからない話?を面白がってくれるかなぁ、と思いましたが、読み終わったあとは、みんなの頭の上に???がいっぱいあるような雰囲気になりました。選び間違ったみたいです…。何か引っかかってくれんじゃないかと期待していましたが…。
ところで、ひろし君があなをほる行為って何だったでしょうね?
自分自身を深く見つめる、自分っていうのはこういうものかもしれないぞ、と確認する作業の象徴なのかなぁと、私は思いましたが、どうでしょうか??
3年生にはちょっと早かったかもしれませんね。
スーホーの白い馬
これは娘のおすすめで選びました。
でも、15分間という限られた時間の中で読むには長すぎました…。
モンゴルの楽器、馬頭琴がどうやってできたのかという民話で、スーホーという少年と白い馬の友情のお話です。
実際に馬頭琴の写真を見せてあげたらよかったかもしれません。
読み聞かせには長すぎましたが、小学3年生くらいの子どもが一人で読むにはちょうといい長さと難しさだと思います。適度に漢字があります。読みがなつきです。
もう少し小さい子には、大人が読んであげるといいのではないでしょうか。
ところで馬頭琴ってどんな楽器なんでしょうね。
アマゾンに売っていました。恐るべし、アマゾン。
文字通り頭の部分が馬の形をしている弦楽器ですね。
どんな音がするのか、すごく興味があります。
ちあみに、CD付きの本と物語にちなんだCDもありました。
- 作者: アルタンホヤグ=ラブサル,藤公之介
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 2010/05/22
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- アーティスト: チンゲルト
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